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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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2009年 06月 29日

富士国際ヒルクライム レースレポート

今年は“ヒルクラ止める!”宣言したのに,何故よりによって一番馬鹿げた激坂のこのレースにエントリーしてしまったんだろう...(苦笑)

結果  年齢別クラス4位 タイム 55分15秒
レース直後のリザルトでは5位だったのに,下山後のリザルトから優勝者が何故か消えた.
年齢詐称?替え玉?まさかドーピング?(笑)理由は不明...

コース 富士須走口あざみライン 11.4km 1200m

天気  曇り(下山時に雨)
気温  スタート地点 暖かい 5合目 寒い

機材
フレーム   ビアンキFreccia celeste(下りを考えると軽量な3号は怖いのであえて重い2号にした)
ホイール   キシリウムES
タイヤ    TUFO S3Lite チューブラー 10気圧くらい
ギヤ     53-39×12-25(やはり最低でも27,できれば29が必要)

乾燥重量(ボトルなし,I bike付き)8.1kg

自身の乾燥重量 68.2kg
体調     立ち漕ぎで腰が痛む以外は快調
朝起きて腰痛が気になり,鎮痛剤を飲もうかと迷ったが,せっかく1年以上も飲まず,そのおかげか今年は体調がいいので我慢.
結局レース中は思ったほど痛まなかった.

レース前補給
5時半にサンドイッチ1袋とおにぎり1個
6時半におにぎり2個
7時半にバナナ1本

翌週御殿場に泊まるため今回は日帰り
朝4時に起きてすぐ出発し6時半前には会場着
睡眠は5時間程度だけど目覚めはスッキリ快適
ただし帰りの運転は眠くてキツかった

i bike データ  
出力    Ave 311W Max 444W (キャリブレーション不足で数値の正確さは不明)
心拍    Ave 177 Max 185
ケイデンス Ave 53.7 Max 90

出力心拍ともに平均はそこそこだけどレースにしてはMaxが低い.やはり追い込み切れていなかったということか.
レース直後は一歩も動けないほどだったけど,脚がつることもなく,しばらくして落ち着くと力が戻りすぐにもう1本登りたいほどだった.
やはり乳酸が溜って脚が動かなくなっていたのだろうか.
修善寺5時間の時のような脚の疲れはまったくない.やはり特殊なレースだ...



スタート前
今年の方針(?)としてローラーアップはしない(持って行くのが面倒なだけ)で,コースを2kmほど登って軽く脚を温めた.
アップした感じでは脚が重く,激坂を思うと頭が痛くなったが,前日ビールを2リットルしか飲んでなかったこともあり,4時起きにしてはいつになく頭もスッキリして体調はバッチリ.
チャりだーさんにも“タカさん,珍しく酒臭くないね”と言われた...(苦笑)
“2リットルしか飲んでないですからね,今日はタイム出せますかね?”と言うと,ちゃりだーさん“いや,それを1リットルにすればもっと速く走れるんじゃないの?”と釘を刺された(笑)
冗談はともかく,こんなに快適ならもうこれからはレース前夜にビール5リットルも飲むのは止めようと心に誓った(笑)

今回自分のクラス(おやじクラス)には知り合いがいなく,退屈しながらスタートを待った.
誰が強いのかもわからないので,有名どころのジャージ数名をマーク

そしてスタート
いつも数人がドドドっと加速していって付いていくのに必死だった記憶があるが,今回は皆控え目.
1km辺りで自分が先頭に出てしまうが,風が気になるスピードではないからそのままマイペース.
2km辺りで1人がダンシングを繰り返しながらだんだん前に離れて行くが,まだまだ先は長いから気にせずマイペース.
スタートしてからここまで一直線で先が見え,しかも勾配も何気に10~12%とかあってきついが,アップ時とうってかわって脚が軽く,心拍も180に達するが苦しくはない.
なんだか妙に調子がいいのを感じ楽しくなってきた.
6kmの馬返しまでは勾配が緩く,重めのギヤを踏んでいい感じで走る.いつの間にか舗装が新しくなり快適だった.
前を行く先頭の選手も常に視界にあり激坂前に少しずつ距離を詰める.
気が付くと後ろの数人の集団が離れ,単独2位でしばらく走り続けた.
ここまではマジで調子が良く,“これはイケるかも!”と気合いが入った.

馬返しを過ぎていよいよ超激坂区間に突入.
勾配15~16%までは39-25でシッティングで十分踏めるし余裕もある.先頭も近付きいいペース.
しかし18%を超えると前輪が浮き始め,シッティングでは回らず,腰の痛みをこらえながら立ち漕ぎを入れながら何とか真っ直ぐ進む.
そして20%
もうどーにも踏めない...一瞬脚が止まるが何とかこらえ歩くようなスピードで進む.
前を見ると何人もが蛇行どころか道いっぱいに斜行しまくってるが,意地でも真っ直ぐ進む.たぶん斜行した方が速いと思うんだけど...(苦笑)

やはり俺の脚で39-25は無謀だった...
5年前,自転車に乗りだして3年目で第一回のこのレースに出た時に39-25で55分台で登り,今は当時よりもずっと強くなってるんだから余裕でいけると思ったけどこの激坂だけはやはり特殊だった.
今年はタイムを縮めたかったからスプロケをデカイのにしようと思いヤフオクで探したりもしていたが,29はディレイラーも換えないとダメだと思っていて買わず(ゴール後にゴロー君から“インナーだけなら大丈夫ですよ”と聞いてショック),
かといって26付けても25とあまり変わりないからもったいないと思って買わず,結局25で臨むことになったのだったが,2年ぶりに登るこの坂,しかも39-25で登るのは5年ぶりで,ここまでキツイことをすっかり忘れていた.
20%を甘く見ていた...やはり事前に試走するべきだった.

先頭の小柄な選手は見えなくなり,7km辺りでついに3人に抜かれた.
さすがにこの激坂ではすぐに離れることはなく,目の前にいるんだけど付いてはいけず,というかそんなことより自分が少しずつ前に進むことに必死だ.
もうレースなんてものじゃなく,“あーあ,つまらん.これなら金払って出る意味ないな.来年は止めよう.ていうか今すぐ止めたい...”などと思い始めた)

8kmを過ぎてようやく“普通の激坂”と緩い坂が繰り返すようになり何とかペースアップして前に見える3人に追いつきたいが,腿に乳酸がたまりきって全く動かずどーにもならない.
後ろもチラチラ見えてるし,なんとか入賞だけは果たしたいし,まだ55分は切れるはずと気持ちを切らさずペダルを踏んだ.
勾配が緩くなるところでスピードを上げたいんだけど,やはり脚を休めてしまう.
そーでもしないとまた次の激坂を乗り切れないから仕方がない.
上ハンを握る手にも力が入り,目一杯ハンドルを引いて踏み込んでたから腕もプルプルして力が入らなくなってくる.
もうこうなると全身筋トレって感じで自転車に乗ってる感覚ではない.
毎回ここを登るたびに思うんだけど“こんなとこで何やってんだろう,俺...”とまたしても思った.
それでもまたこうして戻ってきてしまうあたり,やっぱり俺は坂馬鹿なんだろう(苦笑)

残り1km,時計を見ると55分切れるかギリギリのところ.
前の選手の背中も遠くに見えるし,もう一度気合いを入れなおしてペダルを踏んでみるが力は入らない.
それでもダンシング(よれよれだが)を繰り返しながらスピードアップ(のつもりが上がらない)
自分の時計ではギリギリ切れたと思ったのに,最後のヘアピンを回ってゴールラインの時計が見えた時にはすでに55分...(泣)

とりあえず入賞は果たしたものの,やはり55分が切れなかったことはショックだった.
一応自己ベストは30秒ほど更新したとはいえ,調子は良かったし,5年前の自分よりずっと速くなってるはずなのに,やはり俺のヒルクライムはここらあたりが限界なんだろうか...
でも絶対まだ伸びシロはあるはず.今年は秋葉山もまだ一度もフルアタックしてないし,坂でもっと追い込んで走って筋力アップしないとダメだな.
それに,もっと軽いギヤで激坂区間を少しでも楽にこなせればタイムはアップするはずだ(希望的観測)

なんて思ってるあたり,やっぱり来年もここへ戻ってくるのだろうか...(苦笑)

by taka-taca | 2009-06-29 13:24 | レースレポート


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