2016年 08月 28日

セストリエールを登りながら自転車ライフを考える

ツールドフランスやジロディタリアで度々通るセストリエールは標高2000mにあるスキーリゾート。
アパートのある山の麓の村サン・ジェルマーノから46km 標高差1500mの長い長い登り坂。アップダウンではなく、ひたすら緩々と登り続け、最後の5kmは10%弱で登りつめる。

前日10kmのヒルクライムを登り切ったもののセストリエールは遠い。。。
かつてはセストリエールを往復して更にアパートまでの10kmの登りも普通にこなしていたけどそれは無茶。
車で麓まで下りデポ。これで帰りは安心
あとは、どこで引き返しても下るだけだから、無理しないでセストリエールを目指すことに。

前半は1〜2%で時折5〜6%の短い登りがある程度の平坦基調。
晴天のもとアルプスの壮大な景色を眺めながらのサイクリングは最高!
平坦をグイグイ踏んで進みたいのを我慢して軽いギアを回しながらのんびりライド。

中盤から徐々に勾配が増し、1時間を超えるとやはり腰痛と下肢の麻痺が強まりキツくなってくる。
スタートから36kmのPragelatoプラジェラート(トリノオリンピックのスキークロスカントリー会場)まで来て、疲労と痛みに耐え切れずベンチに座ってひと休みしながらパニーノを食った。

ここからの10kmは本格的にヒルクライムな区間。先へ進むか引き返すがちょっと迷ったが、この天気でセストリエールへ行かないなんてもったいないし、ココで走り切ることで得るものの大きさを思うと止まるわけにはいかなかった。
しばらく休んで走り出すが、左足は感覚が薄いから右足で頑張り、腰が痛むから頻繁に腰を伸ばしたり立ち漕ぎで凌いだ。

そしてついにセストリエールへ辿り着いた!
かつてなら何てことないことだったけど、こんなに胸がつまるほどに綺麗に見えたセストリエールは初めてだ。

何とも言えない達成感。
そーだ、これでいいんだ。自転車はやっぱり楽しいし気持ちいい。

小一時間ほど休んでからの46kmダウンヒルは爽快!
と言いたいところだが、強い向かい風で、ある程度踏み続けなくてはいけなくて。。。
とにかく、往復92km 標高差1500mのサイクリングを無事走破。
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この長い長い坂を2時間半かけて登りながらずっと考えていた。
こんな状態じゃレースどころではない。でも俺のレースって?
そもそもただ山が好きで、スキーが出来ない夏の趣味と体力作り(ダイエット)で始めた自転車。
たぶん誰も信じないとは思うけど、レースや練習の記録なんて参考程度で、ライバルはいつだって昨日までの自分。レースの入賞なんてオマケで、何か貰えればラッキーくらいにしか思っていなかった。

ただツールド沖縄200kmへの思いは強く、あのレースを毎年走り切ることがライフワークだと思っていた。。。
それだけにその距離や強度で走れないこと、ついこないだまで普通に出来てたことが出来ないことに、ただひたすら落ち込むだけの6年間。

去年からバイク、今年はカヤックで遊び始め、自転車に乗れない寂しさを紛らわしてはきたものの、やっぱり自転車への未練は消せない、もちろんツールド沖縄を中心にレースで走ることが前提だ。

でも、今回のんびりとセストリエールを目指して走るうちに、スピードはどうあれ自転車で山を登るのがこれほどまでに気持ちいいことを再認識した。
12年前、ビアンキで初めて秋葉山を登った時のように。

もちろんこの景色やイタリアの空気がそう感じさせることはあるが、アパートのバルコニーでローラーに乗っていても友達がかまってくれる環境もあって、楽しく自転車に乗る自分でいたいと強く思った。

セストリエールの町が見えた時、沖縄200kmはもうどーでもいいや、と自然に感じた。
でも日本に帰ったらまた思い直すかもな、とも思ったけど (^_^;) 今のところ意識は変わってない。

最大のライバルだった過去の自分は忘れて、今の自分にできる範囲で漕ぎ続けよう。
とか言いながらも、”ああ、平坦で以前の2割減、登りで3〜4割減しか出てないんだな。。。”
と思いながら走る今日この頃。。。


スタートから前半の緩い登り


ビデオ後半の、トンネルを避けた脇道の景色が最高


標高2000mのセストリエールに到着


復路は下りっぱなし!でも強い向かい風(涙)








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by taka-taca | 2016-08-28 21:51 | Italia 2016 | Trackback | Comments(0)
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