Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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カテゴリ:カヤック( 1 )


2016年 07月 25日

ダウンリバーデビュー

カヤックを初めて手に入れたのがつい先週末。
しばらくは浜名湖で何度も練習してカヤックの操作をしっかり身に付けてから,しかも最初の川下りはスクールに入るか,ガイド付きツアーに入るべきだと思ってはいたのだが。。。。。

夏の浜名湖は暑く退屈で,昔よくデイキャンプしに行った気田川の爽快さに早く浸りたくてウズウズ。
そして居ても立ってもいられずに,車にカヤック積んで気田川へ。マイカヤックデビューから6日目で2回目だと言うのに。。。
しかも,スクールやグループツアーをあれこれ検討した結果,やっぱりメンドくさくなって単独で(^_^;)

スキーで自然の怖さは多少なりともわかってはいるので,普段水遊びしていた川とは言え,何があっても大丈夫なように,いや,何も起きないように下準備(安全具や川の情報収集)は徹底的にしたつもり(いくつかのポカはあったが)

準備ができたらツーリングの計画だ。自転車と違って,カヤックで川は往復できない。スキー場のようにリフトもない。
ソロツーリングとなるとカヤックのデポや回送の手段を考えなくてはいけない。
車2台で行けば問題ないが,1台しかなければ,バスかタクシーで戻るか。。。あ,自転車があるじゃないか!
しかし,無人の車や自転車を河原に放置しておくのは。。。
と,デポ場所を探しまくり。。。ゴール地点に最適な場所が見つかった。船明ダム湖の相津マリーナというカヤックのレジャー施設。
そこへ朝自転車を置いて,車は気田川漁協奥の河原なら釣り人の駐車スペースがあって安心なのでそこへ置き去りにしてカヤックで川下り。
そしてゴール地点にカヤックを置いて自転車でスタートへ戻り,帰りにカヤックを回収する作戦。

面倒くさいなカヤックツーリングって。。。

前置きが長くなったが,朝6時半,カヤックとマウンテンバイクを積んで(やっぱりビアンキ放置は不安なので)出発。
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自転車をまだ開店前のマリーナ(川なのにマリーナ?w)に置いてスタート地点へ。

カヤックを降ろして準備して予定ピッタリ8時半にいよいよダウンリバースタート!
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気田川の水は相変わらず透明で奇麗
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思った以上に浅瀬が多く(今年は雨が少ないからか),船底をガリガリ擦りまくり,それどころか何度も完全に止まってカヤック引きずって歩いたり。。。(~_~;)
かと思うと突然急流の深みや岩や鋭角コーナーが表れて体も心も休まるスキがなかった
先週の浜名湖では時速5~6kmだったから,川の流れに乗って10km/hくらいで行けるだろうと思っていたがそれどころではない。
片道約25kmの道のり(川のり?)は思ったよりずっとずっと長かった。。。

前半は流れもカーブも穏やかで,“あー,最高気持ちいい!リバーカヤック最高!”って感動してたがそれも束の間。
中盤は細く曲がりくねってでっかい岩もゴロゴロ。何度も船底に岩がヒットして,“底が割れないだろうな?”とやや不安に。
思った以上にボディは丈夫なようで問題なかったけど。とりあえず空気入れるゴム製のじゃなくてリジッドなのにして良かった。
ちょっとした急流やコーナーも無事クリアしていくうちにちょっと自信がついて気が緩んだところに。。。
デカい2つの岩を避けようとしたが間に合わず横向きで岩にヒットして岩に張り付いて止まってしまった。
流れが速く一気にカヤックを飲み込むように押し流されて初沈。。。orz
すぐにコックピットから抜け出すも水を思いっきり飲んでしまった(泣)
まだ気持ちには余裕があって,足元に入れていたスマホが入った防水袋もパドルも掴んだまま逃さなかった。

そのまま浅瀬まで流されて一旦上陸してカヤックをひっくり返して水抜き。
ついでにおにぎり食って一休み。
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まだまだ先は長いのですぐに出発。相変わらず浅瀬に阻まれたり,アユ釣り銀座(釣り人はほぼ皆親切だったけど、1人のオジサンに怒鳴られてちょっと言い合いにw)をゆっくり進んだりして思ったように進まず焦りだす。
2時間漕いでちょうど半分くらい行った辺りだろうか,疲れもあって集中力も欠けてきた頃,先のほうに川を完全にふさぐ倒木が!
実はこれ事前に気田川のカヤックイントラさんのブログで知ってはいたが,それがここだとは知る余地もなく,気が付いたときにはもう遅かった。
何とか手前で岸に上がろうとしたが流れが速く見る見る倒木が近づいてくる。焦ってその手前に飛び出した倒木にぶつかって沈。
しかもその木の枝にからまってなかなか水面に出られず。。。(大汗)
何度も水を飲みながら何とか水面に顔を出すが,カヤックはその先を塞ぐ倒木にぶつかって止まり,パドルは後方の倒木の枝に絡みついていた。
そしてハッとして気が付くと足元に入れていたスマホ入りの袋が!!
半べそで辺りを見回すと,カヤックと一緒に倒木に引っかかっていた。防水で浮く袋でよかった。。。
安堵感と疲れがどっと押し寄せて,カヤックを河原に引き上げて座り込んだ。

問題はパドルだ。引っかかってるのは目の前だけど向こう岸で流れがかなり速く足がつかないほど深い場所。
近寄ってみたが流されてしまってパドルになかなか届かない。
3度目のトライでやや上流から入ってやっとパドルを掴んだもののパドルが抜けず,押し寄せる急流に飲み込まれて枝に絡まれ手足が擦り傷だらけに(涙)
しばらく格闘しているうちにパドルが抜けて,その先の倒木まで流されてぶつかって止まり無事河原へ上がった。
疲れと痛みで気力がなくなり,どーやって帰ろうか一瞬途方にくれたが,その場所はタクシー呼べる場所でもなかったし,その倒木の先はまた流れが緩やかに見えたので,ちょっと休んで落ち着きを取り戻して再スタート。
その時点では,もう川沿いの林道が見えたらカヤックを降りてタクシー呼ぼうと考えていた。
ここら辺りからは写真とかビデオ撮る余裕のカケラもなかった。。。

川を塞ぐ倒木の写真を地元のカヤックイントラさんのブログから拝借
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そうして意気消沈して進むうちにまた大きな岩に乗り上げて沈。
でも今度は防水袋は後ろの荷室にちゃんと入れておいたし,コックピットから抜け出して水面に出る術もわかってきたので落ち着いて対処できた。
ライフベストを着ていれば絶対に浮くから,落ちついてカヤックに掴まって流れに逆らわず、浅瀬に流れ着くまで我慢すればいいと学んだ。

沈に慣れたことで気持ちの余裕が少しでてきたようで,とりあえず時間いっぱいで行けるとこまでがんばろうと気持ちを取り戻した。
その先はもう危険箇所というほどの場所はなく,また気持ちよく漕いではいたが,流れが緩くてスピードが遅く,しかも両腕がパンパンでパドルに力が入らない。
だんだんと帰りの時間が気になりだした。。。
そこへやっと横山の橋が見えてきた。
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思えば自転車で秋葉山を登るために散々渡ったあの橋の下をまさかカヤックでくぐるなんて。
その橋をくぐれば天竜川に合流し,ゴールの船明ダム手前までは2km程度なはず。
“あと30分でゴールだ!”と再び力強く漕ぎだすが,横を流れる景色がまったく進まない。おまけに前からさざ波が押し寄せる。
なんとここで強い向かい風。。。orz
時速2~3kmだっただろう。結局ゴールまで1時間近くを向かい風の中必死で漕いだ。。。
途中で雲名橋へ引き返してタクシー呼ぼうかと思ったが,反転してみるとやはり微妙に流れはあって全く進まない。岸から上がろうにも道路ははるか高く,もう前へ進むしかない。

とにかく漕げば前へ進むと信じて漕ぎ続け,やっとゴールの橋が見えた時には涙が出そうにホッとした。
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25kmを4時間半。我ながら本当によく頑張った。
ていうか,何やってもだんだん上げてくんじゃなくて,いきなり限界を
知るためにハードル上げてしまうのが悪い癖だ(^_^;)
気持ちよくツーリングどころか,ホントにちょっとした冒険になってしまったが,いろいろあったおかげでスキルはアップしたし,危険回避の術も身をもって習得することができたので,まあ終わり良ければ総て良しってことで。
もっとも無事帰れた今だから言えることで,やっぱり初ダウンリバーを単独で,しかもこの距離ってのはちょっと無茶だったかも。

ゴール地点は船明ダム湖でカヤックのレンタルやカヤッカーたちがマイ船を保管している相津マリーナ(川orダム湖なのにマリーナ?w)
管理人や数人のカヤッカーがいるので安心してカヤックを放置してスタートまで自転車で戻れる。
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カヤッカーさん達はそこでスラロームの練習をしていたが,俺はやっぱり自転車と同じでロングライドの方が楽しいかな。
そのベテランカヤッカーたちに初川下りで単独で25kmも漕いだと言ったら呆れていた。
しかも自転車で戻ると言ったら全員無言で苦笑い(^_^;)

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しかしもう精も根も尽き果てた感じで,タクシー呼ぼうかと迷ったが(何回目だ)少し休んだら回復した感じで,自転車に跨ったら何とか行けそうなので自転車でスタート地点まで戻った。
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ここで最後の事件発生!
何と車のキーをカヤックの荷室に置き去りにしてしまった。。。orz
なんだかもう疲れ果ててたのもあって,ショックというよりは自分の間抜けさに笑えてきた。
もたもたしてると日が暮れるし,迷ってもしょうがないから再び自転車に跨ってゴール地点へ。。。
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マリーナへ戻りつつ,もう一回自転車で車に戻ると75km走ることになり,もう気力が残ってない上に,いつもの左足の麻痺と痛みでこれ以上ペダルは踏みたくない。それにカヤックを預けてあるマリーナの営業時間ないにカヤックを引き取らねば。
計算すると自転車で戻ったら間に合わないので,タクシーを自分が辿り着きそうな時間に予約して,車へはタクシーで戻り(5700円也。涙)
やっと車でマリーナへ戻ってカヤックと自転車を車に積んだのはもう夕方5時過ぎ。

結局,カヤックで25km,自転車で往復50km,6時間半の全身運動で丸1日存分に追い込めた(^_^;)
うちに帰ってからのビールがどれだけ美味かったかは言うまでもない。



初沈する少し前の動画







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by taka-taca | 2016-07-25 20:22 | カヤック | Comments(0)