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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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2010年 07月 15日

富士さんトリプルクライム完成!

富士山時計回り1周+あざみライン,スカイライン,スバルラインをそれぞれ5合目まで登り,
距離 212km  獲得標高 5190m

前回ゴールデンウィークの“第1回チームちゅなどん&オヤジーズ富士山トリプルクライム”は,日没のためにスバルラインを登れずに終わり,その教訓を得て今回はスタート時間を早め,5合目の待ち時間も15分程度で足切りとするサバイバルな行程となった。

最初少なめかと思ったメンバーは,それどころかあのK坂監督,ひでジイまで加わり,何とも濃いメンバーが総勢13名。
もちろん“鬼ごっこ”の主役はパインヒルズあゆかちゃん。
今回は前回パスしたあざみラインも登るということで気合い十分。
そしていつものようにサポートカーには桂ねーさん,あいちゃんが乗り,朝から夜までこの変態じみたサイクリングをフォローしてくれた。

前夜は山中湖のNozさんの両親宅に泊めてもらい,桂ねーさんのマッサージも受けて体調完璧で臨むはずだったが。。。
気がつけば1人でビール2リットル&ワイン3/4本(いちおう気持ちだけ残してみた)飲んで,寝付いたのは2時過ぎだった。
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朝4時には起きて天気を確認し,Nozさんに連絡を入れたりしていたこともあり,結局2時間程度しか寝れず。
スタート前には寝不足で酒は抜けきらず,頭の中では早くも“リタイヤ”の文字が。。。 
前回も寝不足&2日酔いで最悪の体調だったのに,まったく学習能力がないのか,俺。。。orz

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朝7時,13名+サポート2名が揃い,天気も良く清々しく(?)スタート。
まずは山中湖畔をノンビリ快走。そして篭坂を登り始めると,なんだか脚が軽い!?
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桂ねーさんマッサージのおかげで脚の調子はバッチリ。それに体調も前回よりもずっといい感じでやる気が出てきた。

そして1本目にして最大の難関,須走口あざみラインへ突入。
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この日,常に先頭スタートを切っていたパインヒルズM村さんがあっと言う間に見えなくなり,K坂監督,T永さんのHotstaffコンビ,巨人ポール,Nozさんあたりが続き,自分はとりあえずいつも通りマイペースで淡々と進んだ。何しろ先は長い。

馬返しまでの緩い勾配区間までは常にNozさんの背中が見えていたが,馬返しからの激坂区間に入ると姿が見えなくなった。
どーやらNozさん,前日から体調を調整していたのか(?w)軽快な足取り。
しかし自分も脚の調子はかなり良く,いつもなら39-25で必死に立ち漕ぎしてクリアするこ2km余りの激坂区間をほとんどシッティングで淡々と進めた。腰も痛み止めが効いてるおかげで何とか耐えれる。
今までで一番楽にこの坂を登れた気がして,ペースを上げることも考えたが,まだ酒が残る感じもあるし(苦笑),とにかくここで使い切りたくないから苦しくないペースをキープ。
すると前半飛ばしていたポールが落ちてきた。
やはりこの激坂を知らずに飛び込んでいっただけにショックだったのだろう。
抜きざまに“ポールここ初めて?ビックリした?”と声を掛けると,“何ですか?この坂。ありえない。。。”とうなだれるポール。
体も大きいだけにこの激坂はきつかっただろう。それでもすぐに切れることなく登り続けるあたり地脚はかなり強そう。

そのうちにNozさんやM村さん,T永さんらの背中もチラチラ見え始めるが無理に追いつくことは考えずに淡々と進む。(こればっか)
K坂監督は見えなくなっていたが,Nozさんも好調らしくまた徐々に離れて行った。
激坂区間でさらにM村さんをパスし,後半はT永さんの背中を視界に入れつつ進む。
結局そのまま追いつくことはなく,K坂監督,Nozさん,T永さんに続いて4番手でゴール。まずは上出来。というかこの坂をこんなに楽に登れたのはホント初めてで気持ち良かった。
その後大差なく後続が続き(順不明),さらに自分よりもっと気持ちよさそうに登って来たあゆかちゃん。あの小さな体のどこにそんなパワーを秘めているのか不思議。。。
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今回は3本制覇のためのゴール地点での待ち時間制限で,残念ながら数名がゴールすることができなかったが,みなそれぞれにがんばって登っていた。

天気に恵まれ時間も体力も余裕を残しつつ,スカイラインへ移動。
麓のコンビニでまずは補給。
そして自衛隊駐屯地からスカイラインを経てまたも5合目を目指す。

この登り,実はかなりきつい,というか長い。
麓から5合目まで25㎞ほどあり,しかも勾配が一定してややきつめ。
あざみラインのような激坂はないが,一番暑い時間帯ということもあり体力を消耗する区間。
ここでもパインM村さんが元気に先行し,K坂監督,T永さんのHotstaffコンビ,それにNozさんが続くパターン。
それに少し離れて自分が続く。
スカイラインの入口が近付く中盤までにM村さんをパスし,Nozさんに追いつき,一緒に行こうと思いながら前に出るとNozさんはすぐに後ろへ下がってしまった。なんとなく前回のパターンで,“Nozさん,また鬼に喰われないだろうか?”とちょっと心配にw(その心配は今回はまったく無用でNozさんはやっぱり強かった)

さらに勾配が緩くなったところでK坂監督に追いついてしまい,初めて一緒に走るし,自分より強いのは明らかなのでちょっと遠慮がちに後ろに付くが,あまり調子良さそうじゃないので前に出て,ジリジリとペースを上げ気味に踏んだら離れてしまった。
何となく自分の脚が軽くなり,というかアルコールの分解が一気に進んだ感じ!?wで妙に力が湧いてきた。
緩斜面で調子に乗って踏みこむと,それまでまったく見えなかったT永さんの背中が見え始め,その差は見る見る縮まった。
とそこで車を止めて応援していたサポートのあいちゃんと桂さんの姿が見え,“アルコールに着火した!”と叫んでw一気に通過。
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そのままT永さんを捕え,スカイラインに入りしばらく先行。

しかしアルコール燃料の燃費は悪く,すぐに燃え尽きT永さんに追いつかれ抜き返された。。。(苦笑)
その後は鎮痛剤も切れて腰も痛くて踏めなくなり、また淡々とマイペース走行。
残り10kmくらいだっただろうか,遠く後方に2人(K坂さんと誰か)がチラチラと見え出して,その2人よりも,さらにその後ろにいるであろう見えない“鬼さん”の姿に怯えw,目を覚ましてペースアップして前だけを見て走ることに。
残り5kmくらいからまたT永さんの背中が見え始めるが,一気に追いつく気力はなく,徐々に詰めながら最後は100mほどの遅れでゴール。
ここは前回もトップ通過と自分の脚に合っているのか,今回も2位通過と上出来。
でも腰も激しく痛みだしたし,脚も重い。この先スバルラインまでのアップダウン,そして最後のスバルラインが思いやられる。。。

実は後方では激しい(?)3位争いが繰り広げられていたらしく,しかもそのすぐ後ろからはやっぱり“アユカ鬼”の圧力がかかっていたらしいw
パインM村さんは危うくまくられる直前になんとか逃げ切ってゴール。
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ここもトップからあゆかちゃんまでの差は数分程度。
今回のメンバーのレベルの高さに加えて,さらにそれにぴったり付いてくるあゆかちゃんの気力体力脚力は素晴らしい。さすがはかつての俺のヒルクラの心のライバル。(これくらい褒めとけば次回抜かれそうになったら手を緩めてくれるだろうか!?w)
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ここでマスケンさんがまさかのリタイヤ。どうやら前夜の飲み会のツケだろうか!?
しかししばらく座って休んだら復活して一安心(それどころかそのあと強いし。。。)
ともあれ全員無事に富士宮への長い長い下りを快走し,白糸の滝辺りのコンビニで昼ごはん。
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この日俺がとった補給食は,ベーグル3個,おにぎり5個,冷やし中華1個,アミノ酸系ゼリー1個くらいだったかな。
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このあと朝霧高原辺りは延々と緩い登りが続き,意外と心身共にきつい区間。
Nozさん先頭に走りだすが,集団はどうーやらスバルラインに脚を残そうとしているのか異常なまったりモードでまったく追いついてこない。
たまたま練習中に遭遇して一緒に走りだしたヤベマンさんは片足ペダリングまで始める始末w

しばらくしてよーやく付いてきたのはやっぱりパインM村さん。
そしていきなりペースを上げて前に飛び出して行った。
1人で行かせるのも寂しそうなので(?)とりあえず追っかける。さらにポールが追走し,そこからしばらく3人で走ることに。
集団はどんどん後方に離れて行くが,M村さんは後を振り返ることなく踏んで行く。
ここからは緩いアップダウンが続き,あまり無理するとスバルライン前に疲れてしまうが,M村さんの勢いが止まらないので“仕方なく”(実は結構楽しかった)俺とポールもぴったり付いていく。
M村さんが“一体あと何回登るんですか!?”と疲れを見せたころ,集団も近付いてきて,いつのまにかHotstaffT永さんが追いついてきた。
そして最後の長い坂で,前回とまったく同じようにマスケンさんがスプリント。続くのはもちろんNozさん。
この2人のオヤジ,まったくもって元気すぎる。。。

ここまで先頭引っ張ってきて遅れるわけにはいかないので仕方なくケツを上げて付いていく。
坂の頂上をトップで通過したマスケンさんはまた集団に戻っていったが,火が付いてしまったNozさんを筆頭に,T永さん,M村さん,ポール,そして俺の5人はそのままローテーションしながら全開で河口湖方面への下りを爆走。
“登りでさんざん疲れてるのに何で下りでも追い込まないといけないんだ。。。”と思いつつもハイスピードローテーションを満喫♪
昼休憩で飲んだ痛み止めのおかげで腰痛も和らいでいてまずまず快調。
ただし,右腰から腿の引き攣りは相変わらずでペダリングはギクシャク。後でひでジイにも“タカさん,右ひざ開いてるよ”と指摘されたが,これは本来の自分のペダリングではないのでしょうがない。

下り切って国道に出て,スバルラインまでの平坦基調は交通量が多くローテがままならないが,追い風にものってハイペースなまま進んだ。
後半はポールの鬼引きに,ローテしようにも前に出れない状態。ギヤはアウタートップ(53-12)で回り切っている。
下り基調の平坦で追い風とはいえ,後ろに付いててもきつい。ポールの地脚に感心しつつ必死に付いていく。
この時点では頭の中に“スバルライン”の文字は消えていた(苦笑)
河口湖あたりに着いて最後の橋の坂でスプリント。まったくこのオヤジたちはどこまでも。。。
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よーやくスバルラインの入口に付いたのは3時前。そのまま登れば5時には降りて来れるほどの余裕があるから自販機で一休み。
そして後続を待つが,どうやら先頭集団のアタック合戦(?)で集団がバラバラになってしまったらしく,最後尾の数名がはぐれてしまったよう。
3時半まで待ったが,それ以上待つとスバルラインの下りで日が暮れてしまうのでスタート。
最後まではぐれていたタカオさんは違う道からスバルラインに先に入っていて途中で無事合流。

もうここまでくれば3本完走は目の前。さすがに脚にきてるし,なにしろこのスバルラインは麓からだと29kmと長い。
体よりも気持ちが萎えることが心配だった。
ふとパインあゆかちゃんを見ると何やら顔色が悪い。いつものニコニコ顔に陰りが見える。
いくら強いとはいえ女子,しかも1年以上の長いブランクがあって,おまけに睡眠不足で体調万全とは言えない中,ここまでの気違いじみた山岳路を走り続けてきたのだから疲労困憊で当然。
もう自分もここは競争するどころか登るだけで精いっぱいだし,“チームちゅなどん東海”としてはそろそろエースをアシストしなくては!?
(ここまでずっとエースを置いてきぼりだった。というか自分が登ることで目一杯w)
と,料金所まで一緒に登るが,やはりエースの走りは重く,“付いてこれない?”と聞くと“無理”とか細い一言がかえってきて,このままだと2人揃ってDNFになりかねないと思い,またもエースあゆかを置き去りにして先頭集団を追いかけなおした。
しかしそのあゆかちゃん,5合目からの下りや,山中湖までのまだ長く緩い登り基調の道を考えてリタイヤしたものの,結局4合目まで登ってきたらしい。その根性といい体力といい,もう素晴らしいとしかいいようがない。
これだからこそ,この強者オヤジーズが真剣に追っかけまわされる羽目になるのだw
そして初参加で同じく女性のオーベストあさひさん。ロング系が好きとはいえ,この馬鹿げた山岳コースを3本とも途中まで登り,しっかり富士山1周したのだからすごい。
それから夜勤明けのタカオさん,ヒデジイに連れて来られてしまった桜台K山さん,K岡さんも富士山1周最後まで走り切りました。お疲れ様でした。
そして,忘れてはいけないあいちゃん。この距離を車で付いてくるだけでも大変なのに,何と最後のスバルラインで自転車に乗り換え,3合目まで登った!
さらに山中湖まで走ってしまったのだ。初心者あいちゃんにしてみたらこれは相当な距離と標高差。もう感動ものだ。
よくがんばったね,あいちゃん♪

さて,スバルラインヒルクライム。
料金所で離された先頭集団を追うが,何しろそこからまだ24km。無理はしないでいつものように淡々とマイペースで少しずつ詰めていく。
脚は重いが調子はいい感じ。徐々に2人のピンクオヤジwが射程距離に近づいてくる。
でも前の方では何気に千切り合っているのかペースが上がったり下がったりしている感じで距離が開いたり詰まったり。
まあ気にしないで一定ペースをキープ。
そのうちにマスケンさんがK坂さん,T永さんのHotstaffコンビを追って飛び出していったもよう。
そして残されたNozさんとポールの背中を遠くにとらえながら自分は一人寂しく静かに淡々とペダルを踏むのみ。

2合目くらいまでは追い付く自信と余裕があったんだけど,3合目あたりで急に脚が固まり,鎮痛剤が切れたのか腰もひどく痛みだし力が入らない。
無理に追いつくのは諦めて,とにかくトップから15分以内に無事ゴールすることだけを考えた。
Nozさんの背中が遠のくが,道が真っ直ぐ見渡せるところではギリギリ見える。
そして4合目あたりからだんだん意識がもうろうとしてきた。睡眠不足の疲れがどっと出てきた感じ。
眠くて頭がぼーっとしてフラフラ。時折側溝に落ちそうになってハッとするほどで,なんとなく身に危険を感じ始めた。
そこへ“5合目まで10km”の看板が目に入り一気に萎える。。。

“ここで倒れたらシャレにならないし,ここで止めても誰も文句言わないよな”と思い,座って休めそうな場所を探すが,日影が多くなんとなく止まりそびれたままゆっくりゆっくり進んだ。
“ハイエースが来たら乗っけてもらおう”とまで思っていたが,その反面“ここまで来て止めれるか!”という意識も強く,やはりなかなか足を止めることはできない。
そうこうしてるうちに,残り距離の看板が5km,3km,2kmと徐々にゴールが近付いていく。
さすがに残り2kmまで来て止められないし元気も取り戻した。が,その最後の2kmの遠かったこと。。。

上からゴールした人たちが下りてくるんじゃないかと怯えながらもゴールすると,やっぱりみんな同じようにきつかったらしく,さほどの差もなくなんとか無事辿り着き,富士さん5合目3本制覇を達成した!
なんとも言えない達成感と感動はあるが,それ以上に体がボロボロで感動を味わう余裕がない。。。
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できれば少しマッタリ休みたかったけど,もたもたしてると日が暮れるのでさっさと下山。
ダウンヒルは快適だったが,問題はそこから。。。
河口湖から山中湖は緩い登り基調で最後の最後までペダルを踏み続けないといけない。
何度も“サポートカーに乗せてもらえばよかった”と思ったが,やっぱり3本登って1周してスタート地点まで走ることが大事。
最後の最後の力を振り絞ってペダルを踏んだ。

息絶え絶えにスタート地点のコンビニに辿り着き,全員帰ってくるのを待ちながら食ったりしゃべったりして余韻にひたった。

日も過ぎてしまったし,簡潔に書こうと思ったけど,思い出すほどに当日の記憶がよみがえり,長く楽しい1日の出来事を綴ってみた。
これに懲りるかと思えば,Nozさんの“次いつやる?9月ごろでいい?”という問いかけに“えー,またやるの?”なんて言う人はなく,
みんな揃って“いいんじゃない?”と答えるとはこのメンバーどこまで逝っちゃってるんだ。。。(笑)
というわけでまたやるらしい。。。

by taka-taca | 2010-07-15 14:39 | 自転車~練習とか~


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