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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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2010年 10月 11日

富士チャレ200レースレポート

結果 42周 191km 5時間ジャストでリタイヤ

自転車 Bianchi Freccia Celeste
ホイール Mavic Cosmic carbon SL クリンチャー
タイヤ  TUFO S3 215 (クリンチャーチューブラー) 9.5 bar
ギア  53-39 12-23 (インナーは使わず)
重量  8.2kg 

予報どおり朝から雨。
腰痛に加え数日前に痛めた首痛ですでにテンション低いのに。。。
それでもサーキットへ行くとピットにはすでにチームちゅなどんの面々がいて空気は和やか。
もちろん全員走る準備をしているし,応援だけのためにわざわざ来てくれるちゅなどん監督,あいちゃん,あゆかちゃんにも元気をもらい,寒さも思ったほどでもないから意外と走る気にはなれた。

とにかく全然練習してないから沖縄へ向けての貴重なロング練の機会でもあるし,いけるとこまで頑張るつもり。
前夜のビールは2.7リットルに抑え,寝不足気味だけど腰と首以外には体調はいい。
とはいえやっぱり寒いから試走どころかアップもしないでまったりとスタートまで過ごした。

スタートラインに並んで開会式が終わるのを待つ間にも雨に濡れてオシッコしたくなるが,スタートまで間がなくなり諦め。
いつも通り,序盤の落車を避けるためにもほぼ最前列に並び,ローリングスタートの1周目から先頭付近をキープ。
なんとそのローリング中に,すぐ斜め後ろでいきなり落車。
雨も予定より早く強く降りだして危険なムードいっぱいに。。。

先導バイクがどいてレーススタートとなるが,やはりこの強い雨でみんな慎重なのかペースは上がらない。
それぞれが前の自転車との間を空け気味なこともあるからか,集団の密集度は低く,むしろ晴れの日よりも安全な感じで集団はおとなしく進んでいった。
ところがレース序盤から常に,特に第1コーナーの後の下りの先の緩い左カーブでの単独落車がかなり頻発。
そんなこともあり,集団は一層慎重にゆっくりとコーナーを曲がって行く。
ていうかあのコーナー,“コーナー”なんていうほどのカーブじゃないのに何でバタバタ単独でこけてたんだろう?

雨で視界は最悪だし,どこで誰がコケるかわからないからとにかく怖い。
“落車だけは絶対しないように”と心に誓って走るが,いくら気を付けても前がコケたら終わりだから常に身構えて緊張しっぱなし。
そんな調子で100kmまでは登りでちょっとがんばる程度のサイクリングペース。
大嫌いな雨も,そのおかげで自分がついていけるペースで落ち着いたと思うと雨のレースも悪くないと思ったり。
心の中では“このまま俺を200km連れて行って”と祈るばかりw

そんなまったりペースも100kmのレースが終わり集団の人数が減ると徐々にペースが上がりだした。
それまで姿が見えなかったNARAさんとかヨッシーとかマコッチあたりが登りでペースを上げたりして,集団は徐々に小さくなっていった。平坦も下りも,そして特にコーナーではまったりペースなままなので余裕はあったけど,練習不足は否めず,徐々に脚が重くなってくのを感じた。
とりあえず“100km走れば夜は思いっきり飲んで食える”と決めてたからもういつ千切れてもいいとは思いつつ,沖縄のことを思えばこのメンバーにできる限り付いて行きたい。

そしてレースが動いたのは120kmあたり。
登りでマコッチがペースアップし集団は分裂。
15人ほどが付いていったが,自分の2〜3人前が付き切れして前との間が開いた。
彼らを抜いて前を追うが,登り切るまでに追いつけず,そのまま10秒ほど遅れてメインストレートへ。

NOZさんもマスケンさんもホリさんも当然しっかり付いていったし,なんとか彼らについていきたかったのに。。。
いつもなら諦めて後ろの集団に戻るところだけど,何故か妙な力が湧いてストレートを一人で踏み続けた。

その頃先頭ではカネシロさんが鬼の形相(?)で鬼引きしていたらしく,間は詰まらないが集団のケツは見える。
単独で追っていたつもりだったけど,目撃証言によると実は後ろに大集団を引っ提げて牽引役をしていたらしい(苦笑)
先頭集団はコーナーごとに減速するだろうから単独で突っ込んでいけばなんとか追いつくだろうと脚を緩めず,
それまで脚を止めていた下りも全開で踏んで,例の危険なコーナーも踏んだまま通過。
やっぱりあそこで転ける理由がよくわからない。オイルか何かで滑るんだろうか?
ただ,周回遅れの人たちが闇雲にインに寄ってきたりするのでそれを避けるのには神経を使う。
おまけに今回はいつもと違って左側から追い越す方式で,周回遅れの人たちが右側にいて,ピットインでの混乱がないのはよかったけど,遅い人たちの心理的には“アウト側へ行って休みたい”というのが強く働くようで,時折突然コースを横切ってコース外へ出て休もうとする人多発。
実際俺の目の前にも一度突っ込んで来られて,完全に道を塞がれて一緒にコースアウトした。
先頭集団に復帰するのも大変だったし,濡れた芝生の上を走るのは怖かった。。。

そしてヘアピンあたりでついに先頭集団に追いついた。
踏んだといっても登りに備えて余力を残しつつ,無理しないでペースアップしていて,
追いついた後は登りへ向かう緩い下りで脚を緩めて次の登りで送れないように用心していたし,
次の登りでは先頭集団にしっかり付いていけた。
後は見てなかったけど,結構な人数を引き連れて集団に復帰したらしい。
単独復帰のつもりが連結役を買って出ていたとは。。。

そうしてメインストレートにもどり,チームちゅなどん応援部隊の前を通ると,“千切れて終わったはずのタカさんが戻ってる!”と驚いていたらしい。
この日俺が輝いた唯一の周回だった(苦笑)
そうそうたるメンバーな先頭集団から千切れたのに単独で復帰したなんて,もうそれだけでこのレースは満足して終われそうだったけど,そうなるとやる気が湧いてきて,薬が切れてひどく痛む腰と首をなんとかごまかしペダルを踏み続けた。

相変わらずの右脚の引き攣りもあってケイデンスが上げれず重いギヤを踏んでいただけに腿に乳酸たまりまくってる感じだが,“骨で踏むんだ!”と自分に言い聞かせて踏んだ。
そこからは毎周回,NARAさんやヨッシー,マコッチらが登りでペースを上げて,集団は再びどんどん小さくなっていった。
NOZさんもマスケンさんも力強く,余裕な感じで先頭に付いていく。2人ともカッコよかった。
その後姿に励まされるように必死でついていくだけ。
毎周回“あと1周だけ,いやせめてこの登りだけでも”と思いながら何とか付いていく。

しかし,150kmに達する頃,NARAさんのアタックだっただろうか,ついに集団はバラバラに。
先頭の6〜7人にNOZさんはしっかり付いていった(カッコよすぎ)
マスケンさんはその後ろの10人ほどに残り,自分はというとそれにも付けず,ついに終わってしまった。。。
さっきのように追い上げる気力も体力もなく,ただ離れていく先頭集団を見送るだけだった。
もう腰も首も激しく痛み,寒さで固まって動かない。どーにもならなかった。
残った数人も一気にバラけて完全に単独走行。
こうなると気持ちが完全に切れて体がまったく動かない。

そのうちにクスイが追いついてきて,しばらく引いてくれたが,そのペースにすら付いていく気力もない。
あゆかちゃん達から“ついでにw”応援されていたクスイは“今日は黄色い声援があって楽しいですねー!”と妙なテンションだったがw

運動量も一気に落ちて寒さを感じると,急にオシッコしたくてたまらなくなった。
“ピットに入ってそのままリタイヤする”のか,“このまま走り続ける”のか迷いつつ2周して,
“ここまできたんだから最後まで走りきろう”と決心して,ピットのトイレに行くと気持ちが切れて再スタートしないと思い,コース脇に止まって立ち○ョン。

寒さで震えてなかなか出ないし,出だすと止まらず2分くらいかかったんじゃないだろうか。
その間に何百台もの自転車が通過していった。
とりあえず落ち着いて再スタート。
緊張が途切れ,リラックスすると何とかまだまだ走れそう。
空腹感も感じたからジェルを飲みこみ淡々と単独走行。
もう順位もレースも関係ないから目的はビールのためのカロリー消化のみ。
でも体のことを思うとこのまま走り続けることが無意味に思える。
ただ,夏以降200kmの距離を走ってないから自信を取り戻すためにも完走したかった。

単独で気持が切れそうだけど,ガールズ3人の声援に元気をもらった。
残り5周くらいになると,“もう少し”という気持ちになったけど,冷静に考えると“このペースじゃあと1時間近く!?”と気がついてまた気が遠くなる。
それでもあと3周まできたときには“ああ,何とか最後まで走れた”と安心したんだけど。。。

残り2周となる登りで完全に脚が止まった。というか体全体が固まって動かない感じ。
止まりそうなスピードで,なんとか登りきったけど,ストレートに入ってもまったくペダルを踏めない。
あとたった2周残して止めたくはなかったけど,入賞圏内とかならともかく,たった2周走るか走らないかにこだわる理由も見つからず,
とにかく体の安全を考えてピットレーンへ入った。
そこからピットまでが遠かったけど,ようやくたどり着いて,すぐに自転車から降りて寝転がった。
両手両足が痺れて,感覚を取り戻すまでにしばらく時間が掛かったが,動くのを止めれば体は楽になり,脚にも余裕はある感じ。
しかもその時点で19位だったようで(立ち○ョンする前は15位くらいだったらしい),何となく惜しいような気もした。
周回遅れの順位なんてどーでもよかったけど,あのまま走れてれば5時間20分くらいで20位くらいだったってことか。
うーん,決して悪い数字ではないけど,どっちにしても中途半端だからどーでもいいか。

そのあと宿で温泉に入りながら,そーいえば完走しないとTシャツがもらえないことを思い出したけど,まあしょうがない。
レース後は何となく満足してたけど,時間が経つにつれて悔しい思いが大きくなった。
レース中,NOZさんとマスケンさんの背中を見ながら“また一緒に競いたい”という意欲がわいて励まされた気持ちだったが,その背中を見送るときの悔しさは忘れない。
そのNOZさんは5位(素晴らしい!カッコよすぎ!),マスケンさんも堅実な走りでしっかりと10位でゴール。
何とかしてこの2人のオヤジたちに付いて行きたいんだけど。。。
沖縄まではもう時間がないけど出来ることを精一杯やってみる。

レースの結果はともかく,今の体調と雨にもかかわらずいい感じで走れたし,チームちゅなどんのみんなと1日楽しく遊べたし,
御殿場ビールでたっぷり飲んで食えたし,何だかんだで苦しくも楽しい1日だった。
1人で行ってたらDNSもしくは早々にDNFしてただろう。そもそも会場まで行ってなかったかも。
こんな愉快な仲間たちに感謝です。

スタート前は雨も小降りだったのに。。。
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和やかだけどみんなすでに寒そう
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すでに途方に暮れる俺
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写真と撮ってくれていたあゆかちゃんに呼ばれ不自然な笑顔(苦笑)
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こんな雨の中よく走ったよな。。。
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レース後。
カネシロさんは,落車したのはいいが,パンツの破け方がかなりヤバく,大事なモノが見え隠れ!?w
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岡山から徹夜で駆けつけ,何とか200km完走のクスイと。
ちゅなどんガールズから“ついでに”声援されたことを励みに走り続けて満足げ。
よくがんばりました。若いっていいなぁ。。。
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みんな疲労困憊でピットに帰って来る。
チームちゅなどんとしては,NOZさん5位(ホントはパインヒルズ),マスケンさん10位(ホントはオーベスト),他のみんなも無事完走と上出来。
完走できなかったのは俺と,例のコーナーで自爆したつるちゃんだけ。
つるちゃん,まずは怪我をしっかり治して焦らず復活してね。

走った人も応援の人も,ホントにおつかれさまでした。

by taka-taca | 2010-10-11 22:11 | レースレポート


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