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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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2012年 08月 29日

スズカ5ステージ

3年前からチームキッズで遊びがてら参加し始め,そして去年は竹芝と連合チームでチーム総合2位を果たしたこのレース。
個人レースとはまた違った楽しさ(苦しさw)があって,今年も楽しみにしていた。
しかし,今の体では,集団に付いていけるかどうかすら不安で,直前まで出るかどうか迷っていたけど結局走ってみることに。

メンバーはキャプテンアッキーオ,エースナカツル,ツドクロフ,自分,そしてことし新メンバーのトリイさん,キッズ沖縄からはアメリカ人のレジー。
レジーは自転車2年目ということで,とりあえず楽しんで走ってもらう感じ。

朝の試走でキャプテンアッキーオが“チームTTのフォーメーションを練習しときましょう”と。
そう,このチームは沖縄&関東&静岡からの寄せ集めで,チームTTの練習など一度もしていない。。。
それでも去年はイナーメに次ぐ2番手で走れただけに,今年はもっと真剣に走ろうとメンバーに気合が入る。
しかし朝7時前からいきなり心拍180は,今年まだ心拍180なんて見たこともなかった俺には辛い。。。(涙)
みんなは4周したけど俺は“レースで走れなくなる”と思って3周で止めといた。
その間にMS97のササキさんに会ったが,TT練してたので挨拶程度しかできずすいません。

そしていよいよ第1ステージ(5周回 約30km)
今年はナカツルのアシストとかできるレベルではないことを申告し,とにかく確実に集団ゴールすることだけを考えて走った。
とにかく落車の多いこのレース,集団後方ではいつ落車に巻き込まれるか,中切れされて置いていかれるかわからないので常に前方の動きを見ながら集中して走る。
が,今年初めてのレースペースはやっぱりきつい。
気がつけば集団ほぼ最後方で,シケインの登りのたびに脚が重くなる。
さらに今年は最終コーナーがコーンでコース幅が半分にされていて(スピードを落とさせるためか),そこで集団後方はブレーキがかかり,そこからストレートの登りに入るだけにインターバルがきつい(汗)

2周目か3周目のヘアピン手前で,自分の2~3台前で落車が発生したが,ギリギリ右へよけてそのまま芝生も越えて砂利まで行って止まったが,
落車することなくコース復帰。
なんとか集団にも戻れて一安心。
そうして無事集団でタイム差なしでゴール。
と思ったら集団前方で少し間を空けたやつがいたらしくトップから12秒差になってしまったが大集団なので問題なし。
とりあえず初レースを落車なく無事終われてホッとした。

のもつかの間,昼過ぎには第2レースの個人TT(東コース2.2km)
これは距離が短くて自分には向いてないし,チームTTのために余力を残したいから全力では踏まず。
にしても115位とは。。。(泣)

そして第3ステージはいよいよ地獄のチームTT
これでチーム総合も個人総合もほとんど決まるといっていいだけに,
どのチームも気合を入れて事前から練習を繰り返しているけど,自分たちはお互いの走りもペースもわかってないままのぶっつけ本番。
これがやはり仇となったのか。。。

1周目のスプーンで早くもチームしまうまに抜かれるが,その周回で分裂した彼らをすぐに抜き返し,なかなかいいペースで走れていたよう。
そして2周目に悪夢が。。。
西ストレートからスプーンに入る登りで先頭にいた俺の後輪にツドクロフがハスって横向きに落車。
それにアッキーオが乗り上げて前転。
ナカツルがすぐに“3人で行きましょう!”と言うが,ツドクロフとアッキーオが復活できるかちょっと様子を見ていた俺もすぐに追いかけて合流して3人で走りきることに。

チームTTは3番手のタイムがチームタイムとなる。
つまり,もう俺は絶対に千切れることはできなくなってしまった(大汗)
本来は最悪自分が千切れても4人で回るだろうと思っていたのに。。。
向かい風区間では3人ではきつく,2人に付いてくのに必死。
そして俺がどんどん遅れだし,ナカツルとトリイさんは俺を見ながら引っ張っていってくれる。
完全に足を引っ張っている状態に情けなくて泣けてくるし,あまりの苦しさに泣けてくるし,腰と坐骨神経の痛みにも泣けてくる。
その顔はナカツル夫人あいちゃんにして“たかさんのあんなに苦しそうな顔初めて見た”と言うほどだった。

走りながら“去年の富士チャレ200は途中でなべっちと長~い2人TTをしたっけな”と思い出した。
そのなべっちは個人TTで凄いタイムを出し,パンクがなければ総合上位5人に名を連ねたはず。
なべっちと話しをして,俺もがんばらなきゃな,と刺激をもらった。

なんとか3人で4周を終えると,それでも8位/40チームのタイム。
落車がなければと悔やまれるが仕方がない。
それよりも落車で怪我をしたツドクロフは翌日走れず,
キャプテンアッキーオはすぐに帰宅して,結局なんと肋骨が3本逝っていた。。。
レースの結果よりもやはり仲間の怪我は本当に心苦しいし痛い。
今年は“打倒イナーメ”に気合を入れていたアッキーオだけに悔しかっただろう。

それでもチーム総合は6位に付け,なんとかその位置をキープするためにも,
2日目も俺は何がなんでも集団ゴールが使命。
ていうか,今までならただ集団ゴールするだけなんて考えたこともなかったのに、それすら必死でないとできない状態に情けなくなる。

そして2日目の第4レースは東コース5周のたった11kmのクリテリウム。
シケインの登りもないし楽に思えるが,スプリントにいきり立った集団のスピードは上がり,危険いっぱいのレース。
最終回の最終コーナーで案の定コーンにぶつかって落車する選手がいて,それがまたしても自分のすぐ左前。
しかもコーンをつないである棒が自分の方に飛び出してきた(汗)
前の選手はそれを乗り越え,自分は右に避けてなんとか通過。
常に目の前で落車が起こることを想定しながら走ってるから,
いつもわりと冷静に対処できるけど,でもやっぱり落車は見たくない。

とにかく集団後方で無事レースを終えた。
これでチーム総合も6位をキープ。
と思いきや,トリイさんが何と最周回を1周間違えて流して集団から遅れてゴールしてしまい1分のロス。
これでチーム総合は16位まで転落。
まあしかしそこまで前方でがんばっていたし,チームTTで引っ張ってくれていた彼だけにしょうがない。

しかし今回こうして集団後方から見ていると,例年よりも集団に残る人数がかなり多いし,落車もいつもよりはずっと少ない感じ。
やはりエントリーが抽選になるほどの人気なだけに,全体のレベルの底上げがされているのだろうか。

そして最終第5ステージ(フルコース7周 約40km)
これは距離は長いが,みんなが疲れていることもあり,序盤からガシガシとペースが上がることはあまりない。
が,今年の自分には7周を集団で走りきれるかまったく自信がない。
かなりの選手が疲れていることや,先頭では逃げに出る選手も出てくるから集団後方は伸び縮みが激しくなって中切れしやすいので,今回は中盤より前に出ることを考えて走った。

集団にいる選手はやっぱり疲れてるのか,先頭も逃げが決まらず牽制はいってるのか,思ったほどペースは上がらず,3,4周目のシケインでかなりきつかった以外にはわりと余裕を持って付いていけた。
やっぱり集団後方よりも前方の方がペースが安定して楽なのだ。

どんなレースでも右端を走ることに慣れているから何となく左側は怖くていかないんだけど,スプーンからヘアピンで右前方から強い風が吹いていて,第1ステージは人の後ろに付いても風をうけてきつかったから,今度は左側をキープして少しでも脚を温存することに努めた。
登りではやはり遅れがちになるが,ヘアピンや下りで少しずつ前に出て,このレースはわりと前の方に位置取りができて,できれば最後に前に出てスプリントのアシストとかしたかったけど,いきなり前に出てきて邪魔だと言われてもヤバいと思って今回はとにかく大人しく集団でゴール。

これでチーム総合も14位をキープして,来年こそがんばってほしいアッキーオのためにも何としても,と思っていた来年のシード権(20位までは抽選なく出れるらしい)を得たが,去年の2位からの大転落,
そして何よりもキャプテンアッキーオの怪我が痛い。

自分としては,6カ月休み,6月から走り始めて,しかもまだ腰痛も坐骨神経痛も引き攣りも抱えながらもレースでここまで走れたのはまあまあ満足。
ただレースを走り切っただけで達成感はないけれど,練習では絶対無理な領域まで追い込んでがんばれるし,レースでしか得られないレース勘とか緊張感を得られるのがいい。
昔からどんなスポーツでも思っていたことだけど,やっぱりレース(試合)こそが最高の練習だとつくづく感じる。

とにかくここまで練習では心拍160前後でしか走ってないのに,レースは常に180前後。
薬のせいか,ただ体力が落ちてるのか,時々めまいや吐き気もする中,最後まで気持ちを切らさずに走れ通せたのはよくがんばったと思う。

個人総合も36位/228人と,チームTTで助けられたとはいえ上出来。
レースだとアドレナリンやらなんやらで集中してるから走れるんだろうけど,
問題はこの先また練習できる状態に心身ともにもっていけるのかどうか。
ま,1つ山を乗り越えた感じなので,一休みしてまた焦らず走っていこう。

来年はどんなメンバー構成になるのかわからないし,自分はもうチームの足手まといになるから外れるかもしれないけど,
この夏のスズカは全体の雰囲気からしてもやっぱり楽しい。
乗鞍へもまた行きたい気持ちもなくはないが,やっぱり来年もスズカだな。
もし5ステージに出れなくても何かしらの種目に出て2日間楽しみたい。

ホームストレートやシケインでもキノリさん他知り合いたちから“たかさ~ん!がんばれ~!”と声が聞こえてとても励みになりました。
ただあまりに苦しくて声援に手を振るどころか振り向く余裕すらありませんでしたが声はしっかり届いてました。ありがとうございました!
ご近所チーム桜台のヤンマーからも“タカサんが走り始めてくれて嬉しいです”と言われて励まされた。

集団先頭のレース展開はまったく知らないので,イナーメマコッチエースナカツルのブログをご覧ください(笑)

by taka-taca | 2012-08-29 21:33 | レースレポート


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