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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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2005年 12月 13日

今どきの子供たち

記念すべき(?)新カテゴリーの第一話は,近年多発する子供に降りかかる危険について考えてみた.

モニカが10年前日本に住み始めてすぐに“信じられない,イタリアじゃありえない”って言ってたことの1つに小学生が一人で街を歩いていることだった.
普通に歩いて通学することはもちろん,都会では小さな小学生が一人で地下鉄に乗ってるのを見てモニカはかなり驚いていた.さらに,夜暗くなってから塾へ通うのには言葉を失っていた.
そもそも塾すら存在しないイタリア.小学生が一人でそこら辺を歩いてる姿すらあまり見かけない.小学校へは親が送り迎えするのが当たり前なのだ.
まして夜に子供だけで外出するなんてありえない.当時は大げさだなぁ,とか思ったけど今や日本もそういう状況になりつつあるのかも.

日本でも事件があるたびに親が付き添って登校する姿がテレビに写るけど,時間が経てばまた子供達だけで通学しているんだろう.まして事件に関係ない地域では普通に子供が一人で歩いて登下校している.
こんな田舎でまさか,と思う気持ちもわからないではないけど,実際にどうなのかと言うと,前に一度こんなことがあった.

5,6年くらい前だったか,当時まだ店をやっていた頃,開店間際の6時過ぎだったろうか,すでに外は真っ暗だった.そこへ突然10歳くらいの男の子が入ってきて,“変なおじさんに後をつけられた”と言った.
聞くと塾へ行く途中だったらしいが,そういう事件が多発していたらしく,学校から“変な人がいたらすぐにどこの家でもいいから入って逃げなさい”みたいな警告が出されていたらしい.
親に電話させるとすぐに迎えに来たが,別に慌てる様子もなく,申し訳なさそうにするわけでもなく,“すいません,ありがとうございました”とだけ行って去っていった.その日はそのまま塾へ送って行ったと思うが,多分翌日からはまた歩いて通ったんだろう.
そういう事件があるにも関わらず,近所の塾へ送り迎えするくらいできないのだろうか?と日本人の俺でさえも疑問に思った.
その後事件らしいことは聞かないけど,こんなド田舎にも塾は増える一方で,夜10時とかでもまだ小中学生が自転車でうろうろしてる.
昔は塾といえば,そろばんとか習字とかせいぜい公文式算数とかくらいしかなくて,ごくわずかな子供しか通ってなかったけど,今の子供は大変だ.
でも,塾へ行かないと学校の勉強に付いていけないのか,それとも学校はすでに勉強するとこじゃなくて,進学するには塾へ行かないとダメなのか知らないけど,だとすると学校の存在って!?
宿題すらろくにやらずに毎日怒られてた俺には考えられないな.
普通に学校だけ行っていた昔の子供と,毎日塾へ行く今の子供と学力的にどんな差があるんだろう?仮に今の子供の学力が圧倒的に高いとしたら,その子供が将来大人になったらどんな社会を作っていくのだろう?
ま,あまり難しいことは俺にはわからない.....

話がそれたけど,イタリア人の子供への心配の仕方や愛情表現はあまりにベッタリで,日本人の俺的には“何もそこまで”って思うことも多いけど,今の日本ではそれくらいしてちょうどいいのかもしれない.

by taka-taca | 2005-12-13 23:03 | ITALIA


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