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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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2006年 04月 25日

富士スカイラインヒルクライム~前日編~

いよいよ今季初レース.しかも今年新しく始まった富士山スカイラインヒルクライムだ.
正式名称が“表富士自転車登山競走大会”と長くなんだかよくわかりにくい.
しかも“表”富士ってのは俺達静岡県民にとってはいいけど,山梨県民にとっては
“こっちは裏かよ!”って言いたくなるんじゃなかろーか?
ま,そんなことはどーでもいいが,このコース,自転車で登ったのは3年前に一度だけあるが,あまりはっきり覚えていない.
あの日は水ヶ塚駐車場に車を止めて,須走口を登って下って,自衛隊からまた登り返し,さらにスカイラインを5合目まで登ったんだった.
須走りと自衛隊からの登りの後のわりにはそんなにきつくなく,淡々と登れた印象がある.
コースプロフィールを見ても距離16.5km,標高差1200m(平均勾配7.3%?)でしかもほぼ一定に登っていく.
最大勾配も10%程度で激坂はないし,長い平坦もない.
ということは向かい風さえなければ“得意の”単独マイペース走行での不利感はあまりなさそうだ.

富士スカイラインヒルクライム~前日編~_b0047100_2119667.jpg


とにかく,やはりレース前に一度走ってコースを見た方が安心できるし,足慣らしと前夜祭でのビールに備え(?)少し体を動かしておきたくて土曜日に試走することにした.
前日にあまり疲れてはいけないけど,前日にコースが走れるときはいつも走ってるし,ゆっくり走れば大丈夫.
それにレース当日は雨っぽかったから,せめて天気のいい時に一度登っておきたかったのだ.

というわけで,11時すぎに試走スタート.
天気がよく,日向は暖かいが,風は冷たい.ウインドブレーカーを着たままでちょうどよかった.下山用のタイツと更に薄手のウインドブレーカーを背中のポケットに詰めてスタート.
自転車は数台しかいなくて,先に登って行った人も途中で引き返してきた.5合目まで走った人は少ないようだ.ああ,もったいない.5合目は気持ちよかったよ!
まずはスタート地点からスカイライン入り口までの3~4km,これが段々になってて意外と脚にくる.ロケットスタートする人に着いていくと途中で息絶えそうだ.
翌日のレースのことを考え,23T,25Tで軽くまわしながらゆっくり進んだ.

そしてスカイラインに入って残り役13km,ここからは淡々といけそうだ.道幅も広く,舗装もきれいで気持ちよく走れる.
レース中は見れないであろう景色を眺めつつのんびり走る.
腰の調子が悪く,脚もあいかわらず重い,調子悪いときはいつもそうだがハンドルが遠く感じる.腰を曲げれないこともあり,ハンドルの上部を握ったまま楽な姿勢で淡々とペダルを漕いだ.
残り6km辺りから道路わきに雪が残っていて,空気もだんだん冷たくなってきた.
あと2~3kmの辺りからは森林限界も超え,見晴らしのいいツヅラ折が続くが,勾配はやはりきつくなく気持ちよく登れる.勾配6~8%が自分の脚に合っているのだろう.

ゴール前ちょっとなだらかになった後,ヘアピンを曲がって数百メートルの10%を登って駐車場にゴール.
コースインプレでここがきつそうなことを書いてあったけど,なんてことなかった.ただ,本番は息絶え絶えで来るからそうなるとかなりきつく長く感じるんだろう.
ゴール地点はまだ何の準備もされてなく,実際のゴールラインも分からずじまい.
自転車も一台もいなくて,スカイライン開通準備の人たちが数人いたくらいで静かだった.
登る道中も静かで,こんな日に走れたことを幸せに思った.
日向で座ってると気持ちよかったが,下りの寒さを思うとのんびりもしてられない.
それに下の駐車場でSIGさんを待っていたメイさんからメールがあったので,急いで下ることにした.

富士スカイラインヒルクライム~前日編~_b0047100_212021100.jpg


寒い!寒い!もうそれだけの下りだった.
時速60kmを超えると耐えられない寒さ.涙目で前は見えなくなるし,手は凍りつく.“晴れててこれじゃあ,多分雨になる明日のレース後の下山は地獄だ”と思いつつ,
メイさんたちが待ってるかも知れないと思い,ゆっくり走っても寒いことに変わりなかったからひたすら飛ばした.
涙と寒さで顔がぐしゃぐしゃになってたから“こんな顔で初対面ってのもどうだろう...”と思いつつ駐車場へ辿り着いた.

相変わらずあまり自転車乗りの姿は見えなかったが,すぐにメイさんとSIGさんらしき二人を発見.
顔が凍って口が回らないが,とりあえず握手して“はじめまして”と挨拶.
と言っても,ブログやメールで散々話してるからかあまり初対面って気はしなかった.
寒いところで立ち話もなんなので,まずは受付会場へ向かうことにした.

受付は富士宮市役所.もうすでにショーっぽいことは終っていたのか,思ったより静かな会場だった.
再びメイさんたちと会い,俺とSIGさんは受付をし,計測チップのテスト待ちに並んだ.

富士スカイラインヒルクライム~前日編~_b0047100_21222866.jpg

(計測チップを取り付けてるところをメイさんが激写)

まだ時間があるので,受付を済ませて一旦ホテル行き,前夜祭に戻ってくることに.
時間が中途半端に余ったので,せっかくだし,近くの温泉健康ランドみたいなとこに行ってみた.
腰痛に効くらしい薬草風呂につかり,試走での汗をながしビールに備える.なんとも幸せな一日じゃあないか.腰の痛みも忘れてしまいそうだ.

ホテルにチェックインし,すぐに会場にもどり前夜祭.と思ったが,どこでやってるのかわからない.出店ブースにはまだまだ人はいるし,受付もやっている.
でも前夜祭の5時はとっくに回っていた.
よーやく掲示板の張り紙に小さく“前夜祭会場7階”の文字をみつけエレベーターに乗った.
前夜祭は小さな会議室で行われていたが,イスはとっくに満席で(数百人のエントリーに数十席しかないって!?)しばらく立って眺めていたが,疲れてたからロビーの椅子に座って遠巻きに話を聞いていた.そしていよいよ地ビール飲み放題タイムの6時がやってきた!

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(地ビールにご満悦♪)

メイさん,SIGさんも会場から出てきて合流し別室の地ビール会場へ.
しかし,前夜祭と飲食会場が別々ってのも寂しかったが,市役所の構造上仕方ないだろう.
とにかく市を上げてのレース開催には感謝するより他ないだろう.そんな和やかな雰囲気がうれしい.食事会場が立ち食いだったこともあり,疲れるしゆっくり食ったり話たいと思い,メイさんたちに提案して居酒屋で腹ごなし(飲みなおし)することにした.
ネットで見た居酒屋へ行ったが,1軒目は満席,2軒目のカウンターにようやく座れたが,せまくガヤガヤして落ち着かない場所だった.
とはいえ,他に店もしらないし,街は閑散としていて他を探すのも面倒くさいのでそこで我慢した.

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(雰囲気はともかく,シメサバも焼鳥丼もうまかった)

まあとにかく,日本酒を飲んでビール飲んで,サラダと焼き鳥丼でとりあえず腹は満足した.これでぐっすり眠れるだろう.
と思いつつ,ホテルに戻り翌日に備えた.

レースレポートへ続く...

by taka-taca | 2006-04-25 21:24 | レースレポート


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