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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

scalatore.exblog.jp
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2006年 06月 20日

怒涛のTTでツールドスイス優勝!

先週の仕事疲れと土日の遊び疲れがたまったのか,昨日は体がぐったり.
夜練も早々に引き上げ,急いで晩飯食ってテレビの前でスタンバイ.が,すぐにソファでうたた寝...
しかし,さすがウルリッヒファン,ふと目を覚ますとちょうどウルリッヒがスタート.眠い目を擦りながら見ていると何だか雲行きが怪しい.そしてすぐに雨が降り出し,しかもかなり強い風が吹き荒れる.
しかし,さすがヤン,そんなのをものともせず,やけに重たそうなギアを力強く踏み,グイグイと進んでいく.いつもの風のように疾走するTTとはまた一味違って迫力があって,ファンにはたまらない(選手はディスクホイールであの風に悩まされたようだけど)
今回のツールドスイス,そもそも重めのギアを踏むヤンがさらに妙に重たいギアで“よっこらしょ”てな感じで登ってるのを何度か見て,“あれは何か試してるのかなぁ?”と思ってたけど,TTの短い登りではエアロバーを持ったままゆっくりと力強く重そうなギアでペダルを踏むヤンの激走は感動モノだったな.

そして見る見る絞られ,がっちりと均整の取れた肉体美,特にお尻から脚のラインと筋肉はまるでサラブレッドのようで惚れ惚れしてしまう.

そういえば,イタリアのGazzetta dello sportの見出しにこう書いてあった,
Ullrich e' un orologio svizzero“ウルリッヒはスイス時計だ”
イタリアではタイムトライアルをクロノメトロといい,文字通り“時計”なんだけど,時計で有名なスイスのそれに掛けて,ウルリッヒのTTが1級品であることを表現したんだろう.



ハロー,ファンのみんな

アストゥリアをやめてツールドスイスに出てよかったよ.今日もう一日走る羽目にならずに済んだからってわけじゃないけど(汗)

冗談はさておき,数日長いツールドスイスを走ったことは,ツールへ向けて最終調整をするのに正しい方法だった.
TTでの勝利,さらには総合優勝までするのは計画にはなかったけど,もちろん素晴らしい結果だ.

あの雷雨と暴風の中,特にカーブではリスクを負うことを避けたことは正しかった.
最後は転倒しないことだけを考えて走ったよ.勝つことよりもゴールに到着することの方が大事だった.誰も怪我をしなかったことが何よりもいい結果だっただろう.

まずは今日明日と新鮮な空気を吸って,それから6月28日のツールのスタートに向けてストラスブルグを出発する前に,計画通りの最終調整トレーニングをする予定.

ここまでは我々の計画どおりに進んでいる.後は健康に気をつけてツールのスタートを迎えるだけだ.

君たちのヤン


by taka-taca | 2006-06-20 14:02 | ヤンの日記


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