2006年 08月 03日
普通、週末に走りこめば体重が減るはずなのに,俺の場合何故かが逆に増える... と言うわけで,週末に備えて今日も浜名湖闇練.昨日短い坂で追い込んだ疲れが残り,今日はLSD. 最後の30分,頭の中は“ビール飲みてぇ”でいっぱい(笑) なんとか帰宅すると,冷蔵庫にドイツビールが! “ハハ”からの誕生日プレゼントだった. 誕生日の後,何度も会ってるのに今頃持ってくる辺りさすが“ハハ”,血は争えない(?) 免許証の更新期間が誕生日の前後1ヶ月あることだし,プレゼント受付も8月18日までってことで. というか1年中受け付けてますので!(笑) すでに中元や誕生日に贈られたエビスビールで冷蔵庫がいっぱいで幸せいっぱいな今日この頃,秋になってまた発泡酒メインな日々に戻れるか不安だ... 早速いただいたよ.ありがとね,ハハ! 後ろの陶器のジョッキはドイツ製.モニカの“眼の主治医さん”からの贈り物で本物のドイツ製.入手経路は秘密(笑) これで飲むヴァイツェンは最高だけど,1リットルも入ってしまうので,今日は素直にアレッシのグラスで飲んだ.毎日グラスを選びながら飲むのも楽しいね♪ 今日のランチは,買い込んだ鮭の切り身の処分のために,サーモンとマッシュルームとズッキーニのスパゲッティ. うまかったけど,鮭を2切れ入れたらしょっぱすぎた... ついつい具を入れすぎるのが悪い癖だ.これが体重増加の原因かも!? しかし,携帯で撮るとどうしても焼きそばに見えちゃうんだな(苦笑) Gazzetta dello sport にドーピングに手を染め引退したあるスプリンターの赤裸々な告白記事が載っていた. 長いので要点だけ書き出してみます. その選手(名前は伏せられているが,分かる人には分かるだろう)は,4年前に引退し,今は職人として生活している. 彼がドーピングに手を出したのは最後の1年間で,主に冬の間,春からのレースに備え厳しい練習に耐えるために常用した. プロとして,“一流選手になるのか”“平凡な選手として消えていくのか”の選択の 岐路に立たされ前者を選びドーピングに手を染めた. そして引退までに6つの重要なレースで勝利した. 彼が常用したのは,成長ホルモン,EPO,そしてランディスからも検出されたテストステロンだ. “EPOは,注射器で自ら3日に一度一ヶ月に及び摂取した.Gh(成長ホルモン)も同様に一日おきに筋肉増強のために摂取した” “誰にも触られたくなかったから全て自分でやった.注射器の扱いのほかにもビタミンや糖分の点滴,テストステロンをカプセルに詰めたり,看護婦や薬剤師のようだった.” と語り,それでもスプリンターであった彼はさほどの量を必要としてなくて,クライマーやステージレースで総合優勝を目指すには相当量の薬物を摂取しないとまともに戦えないとまで訴えている. とにかく多かれ少なかれ全員が何かしらの薬物を摂取していると彼は言う. “ただ平凡にレースをこなすだけなら,人間的には年間70000kmくらいは走れる.しかし,マックスの力で走ろうと思ったら1ヶ月か,せいぜい2ヶ月がいいとこだろう” “選手全員がやっているんだから,全員がやらなくても順位に変動はないだろう” とまで言い,さらに “ドーピングなしでジロやツールに勝つなんてあり得ない”とまで語った. これが事実だとしたら,というか事実なんだろう.実際に選手として現場にいた 人間が言うのだから.(しかし,彼が全選手のことを知り尽くしてるわけではないだろうからやはり憶測の域は出ていないだろう) 要は検査に引っかかるか引っかからないかの瀬戸際で,薬の摂取を工夫しながらやっているということなのだろうか. まあ考えたら,自分たちだって疲労回復だの脂肪燃焼だの体力アップだのと言っていろんなサプリメントや栄養剤を摂っているわけで,(効果の有無は明確ではないけど...)それを高度にしたのが薬物ドーピングだということなのかも知れない. ただし,血液ドーピングはまた別の話になるけど... 生活がかかっている選手にとって,有名選手になるのか凡人として終るのかは大きな差だ. 皆がやれば自分もやるしかない,という心境なんだろう. そこまで浸透しているんだとしたら,一掃するなんて不可能だろうなぁ... 薬を使って高負荷な練習をしたり,レースで無茶をすることを続けていれば人間として体に異常をきたすのは明らかだろう. (考えたら自分も腰痛の痛み止めを飲みながら練習してるけど,一時的に痛みが治まったからと言って無茶して,薬が切れるとさらに大きな痛みに襲われることもしばしば.だからあまり薬は飲みたくなくて,なるべく痛みを我慢できる範囲で練習するようにしている.つまり痛みが練習強度のバロメーターになっているのだ) そんなリスクを負ってまで薬を摂取してレースを続けなければいけない選手たちもある意味犠牲者なんだろうか!? かといって,ツールやジロの山岳コースを削って欲しくはないし,なんとか生身の体で戦ってほしいものだ. 考えたらツールやジロにでる200人程度の選手の管理くらい年間通してできないのかな? 疑惑がある選手だけ練習時にも抜き打ち検査をたまにするらしいけど,それをもっと頻繁に多くの選手にできないんだろうか? 本気でドーピング一掃を考えるのならそれくらいするべきだと思うんだけど. 今のまま,検査,罰則を繰り返すだけじゃいつまでたっても“イタチゴッコ”は終らないと思う. UCIでは手が足りないだろうから,各国の自転車連盟,あるいは各プロチームが協力しないと話にならないだろうな. そもそも,罰則も選手だけってのも納得いかない.自チームの選手の管理くらいチームでもっとしっかりできないものなのだろうか? 選手ばかり2年もの出場停止になるだけでなく,チームも活動停止とかにすればもっと真剣に調査するんじゃないだろうか!? そうなれば選手も死活問題に関わるからチームメイトの行動に目を光らせるだろうし,ドーピングをしずらい状況になるんじゃないだろうか? そうなって,強豪チームや有力選手がこぞって出場停止になって,自転車レースが機能しなくなればさすがに選手もチームも考え直すだろう. ここまできたらそれくらいしてもいいんじゃないかと思う. “あんな超人的な走り,薬でもやらなきゃできないよ”と言う前に,俺が見たいの は,超人レースじゃなくて,鍛えられた生身の人間がする厳しい競技なんだよな. “過酷なレースに臨むのだからちょっとくらいの薬は容認しても”なんてことを言い出したらキリがない. 人間的に度を過ぎて過酷だというなら,そんな競技はやめたらいい. でも,レーススピードや超人的要素がなくなったとしても,むしろその時こそ純粋な自転車レースが見れるはずだ. 自転車レースは他のどんなスポーツよりも過酷だと自慢気に話す人もいるけど,マラソンやスキーのクロスカントリーだってそれに勝るとも劣らないほど厳しい競技だ. 俺の体験ではスキーのクロカンの方がずっとつらい. なのに自転車選手だけが“少しくらいは仕方ない”なんて言われるのはおかしい. 難しい問題なのかもしれないけど,このままじゃ来年のジロやツールも心から楽 しめないよ.....
by taka-taca
| 2006-08-03 22:50
| 自転車~練習とか~
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