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Pendenza20%「飲み喰らい魔ー日記」 第2部

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2007年 09月 11日

JCRC第7戦修善寺Z

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大きい写真はこちら(写真番号53299-0680)高いから誰か買ってくれ!(笑)

6位入賞の嬉しさに浸りつつ,冷静にレースを思い出しつつレースレポート.
その前に,改めてリザルトを見ると,入賞圏内どころか出走者の年齢見るとまるでマスターズ!?
3月のZクラスの上位のほとんどが20代30代だったのとはえらい違いだ.
どーりでペースがまったり気味だったし,俺なんかが入賞できちゃうわけだ.
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とはいえ,ヒルクライムのレースでも20代よりも30,40代の方が速かったりもするし,前回出てなかった強い40代の人たちもいるし,やっぱり価値のある6位入賞だと思う.

スタートはかなり遠慮気味に後方に並んだ
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今年3月に初めて出たJCRC修善寺Zクラスに味をシメ,今回は逆周りコース初体験のZクラス.
3月は1人で当日日帰りで行ったけど,今回はスタートが早いこともあり,アウトレットを餌に(笑)モニカを連れて伊豆長岡に前日泊.
土曜日は早朝に1時間半ほど走り,9時半出発でまずは御殿場高原ビールに向かった.
既述の通り,ビールにピッツァに大満足♪
午後はアウトレットに行ったが,その暑さにぐったり...
夕方伊豆長岡のホテルに移動して晩飯.
あまりにしょぼいバイキングのおかげでビールも食も進まず...
でも昼にたくさんくって腹いっぱいだったし,ビールも昼1.85ℓ,夜2リットルと意に反してレース前のアルコールセーブができた!?

よほど緊張していたのか,腰が不安だったのか,夜中きっちり1時間おきに目が覚めて余り深く眠れず.
当日朝5時前に起きてオニギリを3個食って6時ごろ修善寺CSCに到着.
乗鞍以降だいぶ調子が上がってきたけど,2時間のレースだけに腰がどこまで持つか不安を感じつつローラーアップ30分.
腰はドラッグローディングが効いたのか(笑)ペダリングに支障をきたすような痛みはなく体調は万全といっていい感じ.
ただ,ハムストリングスに違和感,というか疲労感を感じ,“こりゃ攣りそうだなぁ”と,それだけが不安材料.

アップしてるとすぐ近くに今回Zクラスに参戦するらしい有名なS店長の姿が.
走ってるのを,というか実物を見たことないけど格が違うことには違いないだろう.
おまけに周りを見ると有名チームジャージの強そうな人ばかり(みんな強そうに見えてしまう...)
さらにサーキットに移動中,雨がパラパラと降り出しどんどんマイナス思考に...

雨は降り出す間もなく止み,すぐに晴れ間も見えた.
試走の時間にぎりぎり間に合い軽く1周.
正回りは秀峰亭の坂だけ我慢すればあとは楽なんだけど,逆回りになるとゴール前の激坂から第1コーナーまでの登りが長く,秀峰亭を下って2号橋からの登りもダラダラと長く,下りは短い感じで何だか登りっぱなしなイメージ.
風もなく,集団走行の有利さはさほどでもないけど長い登りでペースが上がると付いて行くのは大変かもってのが第一印象.

ともあれ7時40分レースはスタート
そのころモニカはいつものように伊豆長岡のホテルで優雅に朝食(笑)

1周目9分20秒,2周目9分40秒くらいとまったりで,“ずっとこれくらいのペースなら付いていけるな”とひと安心.

3周目で5,6人がスルスルっと出て行ったが,S店長となるしまトリオが仕切るメイン集団はあっさり容認.
先頭集団はすぐに見えなくなったが,集団はかなりまったりで1周10分台,
“こんなのんびりでトップにラップされないだろうか?”とちょっぴり不安.
3月に序盤から先頭付近でがんばり過ぎて息絶えたのを反省して,今回は焦らず3~5周目くらいは集団中ほどで様子見.
まだ集団は20人以上いただろうか.
S店長は調整レースなのか,第一コーナーの登りでペースを上げたり後に下がったりと集団をかく乱して遊んでる!?
でもその後の下りでどうせまとまるから慌てずここはマイペース.
とりあえず,5周目のホームストレートでパワージェルを1個口にして中盤に備えた.

6~7周目はウッカリして千切られないように先頭付近に位置取り.
すると,2号橋からのダラダラ登りであのS店長が並んで話しかけてきた.
“いやー強いっすねー!それに走り方がカッコいいっすよ!”と何故か誉められた.
速い,と言われるよりも走りの見た目がカッコいいと言われる方がずっとうれしいのにそれを有名人に言われてお世辞とはいえ有頂天(笑)
おそらくは単なる牽制(からかい?)だったのも知らず...

その頃になると1人,2人と前に出て行こうとする選手が出始めるがS店長がすぐにチェックしに行き,また集団に吸収される.
“ああやって逃がしていい人まずい人の見分けを付けるんだなぁ”と感心しているが,気が付くと自分が先頭にいることも.
腰の調子もよく,心拍も180~185で安定して,呼吸も乱れず脚にも余裕があって,“一回くらいダメもとでアタックしてみようかな?”などと馬鹿げたことも思ったけど,今回の目標はあくまでも先頭と同一周回ゴール.
余計な事をしないで大人しく集団に留まった.

7~8周目,相変わらず10分台の楽なペースで進むが,ゴール前の激坂を登るたびに腿に乳酸が溜まっていく感じで朝から気にしていたハムストリングスが気になりだした.
でも長く緩い登りは集団のまったりさにちょっとイライラするほどの余裕があり,何気に先頭を引いたりもした.
するとS店長がまた話しかけてきた.
“この集団で一番余裕あるんじゃないすか?先頭集団に追いついたら入賞できますよ”
と,これはお世辞にも度が過ぎると思ったが(笑),これでトップと同一周回は果たせそうだと思い一安心.
ふと後ろを見ると集団は10人程度に減っていた.
それにしてもS店長,駐車場でもオーラぷんぷんだったし,カモシカのような細く引き締まった脚,おまけにB’zのボーカル風なイケメン,しかもしゃべれば爽やか好青年風と,久々に天が二物も三物も与えた人間を見たなぁ...
思わずフレームとホイールを予約してしまいそうだった(笑)
そういえば,富士のレース中に今中さんに誉められたときも“次のフレームはインタマでもいいかな?”なんてチラッと思ってしまった(笑)
俺っておだてに弱いかも...(苦笑)

9週目,相変わらず集団に大した動きはないが,毎周毎周第一コーナーの登りで遅れがちになるので常に集団前方で登り始めることを心がけた.
そこで多少遅れても下ってるうちに追いつくし,2号橋からの登りは集団のペースが意外と遅いから焦る必要はなかった.
しかし,ついに右足のハムストリングスがピクピクと痙攣しだした.
“今アタックされたら終わりだな”とビクビクしながらも平静を装い,ダンシングでごまかしたりストレッチしながらついていった.
S店長やなるしまトリオの動きが何となく忙しなくなり,S店長が俺の顔色を伺ってる(ような気がしたが気のせいだろう)ような感じで後をチラチラ振り返りながら時々単独で前に出る.
“もしかして逃げを誘ってる?”なんて勝手な妄想をしたりもしたが(笑),そんなわけはないし,とにかくもう右脚がやばい.
後で思えばあのお世辞は俺をおだてて引っ張らせる作戦だったのか!?(笑)
考えたら6月の富士でも今中さんにおだてられて引きまくり,結局脚が攣ったっけ.
俺って進歩ないのかも...(苦笑)

そして10周目,ついにその時が来た.
ゴール前の坂で右ハムストリングスが完全に攣ってペダルが踏めない.とりあえず左脚だけでペダリングして付いて行くが,第1コーナーの登りで集団がバラけた瞬間,なるしまの人が“このまま行くよー”
と声を掛け,7~8人がペースアップしてどんどん離れていった.
何とか登りきり,切られた3人で,抜きつ抜かれつしながら,下りで脚を休めつつ2号橋からの登りに差し掛かると,集団はさほど離れていない.

その後も一定の距離で付いていけたが,今度は左ハムストリングスが攣り始めた.
ダンシングを多用して大腿4頭筋を使って踏むことを意識してごまかすが苦しい.
日差しが強くてかなり暑く厳しいが,42度の中走ったことを思えば楽なものだ.

11周目,パワージェルを口に含み残りの数周回に備え,水分補給をコマめにすることを心がけた.
S店長の集団も常に数十メートル前に見えていて,一度がんばって漕げば追いつきそうな距離.
とはいえ,脚が攣っててはどーにもならない.
一緒に千切れた2人にだけは付いていくように,左右の脚を交互に使ってギリギリのところで踏み続けた.

12周目,スタート&ゴールラインを切る時,役員に“後1周!”と指示された.
予定時間は後10分余りあって,もう1周あると思ってペース配分してたのにこれで頭の中は大混乱.
最後だと思って目一杯行くのか,あと2周走れるペースをキープするのか迷いつつ,せめて第3集団のトップは押さえたいと思いペースアップ.
いつの間にか痙攣が収まり何とか回せるようになってきて楽になると,千切れ3人組から抜け出せて,2号橋からの登りでは前の集団から降って来たと思われる選手を数人追い抜き,今更ながら調子が出てきた.心拍数も180後半をキープできる.
もちろん抜き去った選手も必至で付いてくるだろうと思ったが,時々振り返るとみんな苦しそうだ.
いつもの自分なら“もう周回遅れにはならないし,順位なんてどうでもいいや”と思って諦めるところだけど,今回は“ここで諦めたらいつまでも進歩しないぞ”と自分に言い聞かせ,痙攣が収まったこともあり最後までがんばれた.
ここで心拍数が190を超えたが構わずペダルを踏み続けた.

ゴール前の坂で再び脚が攣ったものの,何とかダンシングで進んだ.
後を振り向くと2,30メートルは離れていたけど,ここまで来たら追いつかれまいと必死.
このとき頭の中は“もし,あと1周って言われてももう走れないぞ”という不安でいっぱい.
しかし,そんなことはなく12周で無事ゴール(笑)

想定していたよりも1周少ないレースだったけど,最後に脚が復活したことを思うともう1周したかったなとちょっと残念だった.
が,レース後はしばらく歩けないほど脚が攣りまくり(笑)

この暑さの中,心拍が190を越えても耐えれたし,乗鞍の時のような吐き気もなく現状の力は出し切れたと思う.
とにかく今回も無事トップと同一周回完走は果たしたし,脚が攣った後のがんばりにも満足.
となれば,表彰なんてどうせ関係ないと思ってたし,することもないし,リザルト発表を待たずにホテルに戻った.
今回はそのためにもチェックアウト12時のプランを選んだのだ.

午後はせっかくだから沼津とかで美味い魚でも食ったり買ったりしてのんびり帰りたかったけど,アウトレット以外にモニカが着いて来たもう1つの条件でもあった“さっさと帰ってTipに行く”ことを果たすために早々に伊豆を後にした.
帰りの車の運転中,また腰がかなり痛み出した.朝飲んだ薬が切れたんだろう.
おまけに脚もピクピクしてある意味レースよりしんどかった(笑)
そして何と2時前にはTipに行って,モニカはアクアビクス,俺は筋トレ.
さっきレースが終ったばかりだというのに...(苦笑)

そこまでして腹を空かせて行った中華レストランでレースの無事完走を祝ってビールに腹いっぱいの料理.
この二日間,早朝サイクリング,御殿場ビール,アウトレット,温泉,レース,スポクラ,中華と楽しみまくった週末だったな.

そして,昨日ふとJCRCのサイトを見たら早くもリザルトが出ていた.
”10番くらいかなぁ”と思ってみたら何と6位!?入賞!?
一瞬目が点になった.
おまけに優勝は先頭集団ではなくS店長.全然見えなかった先頭集団に結局は追いついたんだな.
ってことはあんなとこで脚が攣らずに付いていけたらゴールスプリントに絡めた!?
なんて,もし付いていけたとしても最後の坂で息絶えただろうし,そもそもあそこで千切れたのはそれまでの脚しか持っていないということ.
今回は自力が足りなかったということ以外,言い訳も何もない.

それでも結局トップから1分ってのは自分にしたら快挙だし,今回のレベルがどうあれZクラスで入賞するなんて考えてもみなかったからうれしい.
今回は人数が少なかったし,調整レースだっただろうS店長の仕切りでペースが遅かったから付いて行けたこともあるが,前回の修善寺Zよりも前で走れたし,ロードレースの面白さも体験できたのは大収穫だった.
それにこうして上位に付いていけたのは大きな自信になったし,今度は“なんちゃってアタック”くらいは出来るような余裕ができるように,これから練習がんばろう,っていう気になれた.
ヒルクライムはヒルクライムで別の楽しさがあるけど,これまで全く興味がなかった周回レースの楽しさもわかってきたとなると,練習も今まで見たいに山岳ツーリングだけじゃなく,本気でインターバルとかスプリントとかしないといけないのかなぁ.
1人で追い込むのは難しいけどもっとレースを楽しむためにもちょっとがんばってみるかな.

レース中のデータを見ると
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このコースはホントに登って下っての繰り返し,心拍数も150から190を行ったり来たりとまさにインターバル走.
普段こんな練習しないだけに,楽に感じていた中盤でも地道に脚にきていたんだろう.
やっぱりダラダラペース走ばかりじゃなくインターバル練もしないとこういうレースには付いていけないんだな.

その対策にピッタリなのは細江から三ケ日のオレンジロード.片道12kmくらいのアップダウンはまさに擬似修善寺CSC.
あそこを3往復すれば大体150分くらいでZクラスの練習には最適.
いつも冬場から春先には週末によく走るけど,日陰がなく夏の日中は暑すぎて走れないし,夜練しようにも真っ暗で怖くて走れない(苦笑)
でもそろそろ暑さも和らぐし,秋葉山ばかりでなくオレンジロードも走りに行こうかな.

さて,練習する気にはなれたことだし,がんばって追い込んで走るためにもまずはガッツリ飲んで食わねば!(笑)
と言いつつ須走に向けてダイエットもしないといけないから平日控えめ週末ガッツリでいくか.

by taka-taca | 2007-09-11 22:23 | レースレポート


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